図書館朗読の部屋

こうばこの会では、いくつかの図書館で朗読会をさせていただいています。
これから少しずつ図書館朗読会のことを紹介していこうと思います。

目次
戸山図書館朗読会
多摩川図書館朗読会
東陽図書館朗読会
府中市立中央図書館怪談朗読会

戸山図書館朗読会

最初に、今行っている図書館朗読会の中では一番長く朗読会をさせていただいている新宿区立戸山図書館の朗読会について紹介します。
2009年度に始まった戸山図書館の朗読会は、15年以上(2024年現在)の長きにわたっています。
基本的には年3回で行ってきました。その朗読会のほとんどはライブ録音がデイジー化されてサピエ図書館にあります。
サピエ図書館でオンラインリクエストを利用し、借りて聞いていただくことができます。

サピエ図書館は、こんなネットワークです。サピエが公式にネットに掲示している紹介から一部抜粋してみます。

「サピエ」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識が困難な方々に対して点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報などさまざまな情報を提供するネットワークです。
インターネットを通して、全国の視覚障害者等、ボランティア、情報提供施設・団体、公共図書館をつないでおり、その名称はラテン語の「サピエンティア」(知識)に由来しています。

という事で、利用には制限が在ります。 もっと詳しく知りたい方はサピエ図書館のホームページをご覧ください。

また、2022年度からは「オンライン朗読会」という企画にも協力させていただいており、戸山図書館のYoutubeチャンネルにアップさせていただいております。
老若男女、障害の有無などに関わらず多くの方々に楽しんでいただけるよう、図書館の方々と試行錯誤しつつ作っています。

作品紹介

戸山図書館のYoutubeチャンネルにアップされている朗読作品の一部(10作品)を紹介します。
なお、他の作品を視聴するには、ブラウザの戻る機能を利用してください。

バリアフリー版の説明
戸山図書館の説明から引用:絵本を誰でも楽しめるよう、それぞれの絵を言葉で紹介した解説文がついています。

多摩川図書館朗読会

次に、城南地区の大田区で神奈川県との境目になる多摩川を眺めながら、 15年前から続けているちょっと大人向けの朗読会を紹介します。
名前の通り、こちらの図書館では地域の方を対象に、 少し大人向けの文学や歴史小説などを本格的に朗読する試みを行ってきました。
比較的重厚なものを朗読することもありましたが、 ユーモア溢れる題材やドラマティックな物語も積極的に読み続け、
今では固定のお客様もいらっしゃり、 毎年楽しみに待っていますよというお声までいただいております。

他の図書館との異なった特徴は大きくはないものの、 地域の中高年の皆様にご愛顧いただいている比較的自由な朗読会だと自負しております。
じっくり朗読世界にひたってみようと思われた方にはピッタリの朗読会ですので、 是非機会があればいらっしゃってください。

主に、こうばこの会の中でも古くから演じているベテランが中心となって行っています。
毎年11月の頃に秋の読書イベントといった趣で開催されていますので、 大田区ではそれなりに名の知られた行事です。

既に大人のみなさん。これからいよいよ大人になっていくみなさんのご来場を出演者一同、心よりお待ちしております。


東陽図書館朗読会

次に、江東区の東陽図書館で行っている大人向け朗読会の紹介です。
初めて大人向け朗読会をさせていただいたのは、2020年(令和2年)の10月31日でした。
こうばこの会が図書館で朗読会をさせていただいている中では、一番新しい図書館です。

振り返れば、初めての朗読会はいろいろなことが落ち着かない時期でした。
このまま続けていけるか、不安なところも在りましたが、いろいろな措置を講じて、なんとか続けてくることができました。

ほかの図書館の朗読会との違いは、それほどないかもしれませんが、
東陽図書館のある江東区東陽町は江戸のころの下町といいますか、庶民が暮らしてきた土地にあることなどを考えて作品選びをすることも在ります。

まだ試行錯誤のところも在りますが、6月と11月の年2回の朗読会をさせていただいています。
このまま地元の方々に楽しみにしていただける朗読会にできたらと思っています。
皆様、ぜひお越しください。お待ちしています。


府中市立中央図書館怪談朗読会

次に、こちらも長く続いている朗読会について紹介します。
府中市立中央図書館では、毎年真夏に子供向けの怪談朗読会を開催しています。
こうばこの会は毎回語り手としてお声をかけていただいており、おかげさまで2024年現在15回目を迎えることができました。

怪談だから、基本的に会場はまっくら。
その中で百物語風に朗読に合わせて、スタンドの明かりをつけたり、消したり。
ろうそくの形をしたライトをつけたり、消したり。
語り手以外にも、控え席に座っているほかのメンバーが小さな鈴を鳴らしてみたり。
カセットテープに録音された悲鳴交じりの風の音を流してみたり。
たまには気味の悪い生声を出したりして朗読会を演出。手作り感あふれる朗読会をいつも企画させていただいております。

 ※百物語とは、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつ。
怪談を100話読み続け、語り終えると、本物の物の怪が現れるとされる。(wikipediaより)

でもあまり怖い話ばかり続くと、ちびっこが休憩時間に休憩したまま戻ってきてくれなくなっちゃうから(まっくらなのでお母さんやお父さんにぴったり寄り添って聞いてます)。
最近は明るい時間も作って、かわいらしい絵本を混ぜてみたり。どちらかというと「ふしぎな話」を混ぜてみたりもしています。
子供も大人も楽しめるように、毎回工夫を凝らしている朗読会です。

え?さすがに明かりを一つもつけずに朗読は難しいでしょうって?
そんなことありません?任せてくださいな!
実は、こうばこの会は視覚障害の語り手さんたちもいるから。点字を読んだり、カセットテープを聞きながら朗読することによって、本当にまっくらでも怪談の朗読ができるのです。フフフフ。

開催報告

以下は、府中市立中央図書館の開催報告へのリンクです。PDFが開きます。